モーリタニア・イスラム共和国大統領で、アフリカ連合総会長であるモハメド・ウルド・アブデル・アジズ氏が5月25日、アフリカデーに発表したスピーチをご案内します:
アフリカ各国元首閣下並びに政府関係者の皆様 アフリカの国々の皆様
本日2014年5月25日は、アフリカ統一機構、現在のアフリカ連合の発足51周年を祝う記念すべき日であります。
この喜ばしい機会に、わが愛するアフリカの若者達すべてに心からのお祝いを述べ、幸多き事を祈るのは、とても喜ばしいことです。
私は、アフリカの人々の統一と発展に尽くし、建国の父となった先人達の偉大な功績に思いをはせる、歴史的な機会に立ち会えました。 私たちは、アフリカ大陸の地位を高めるべく、人々を団結させ協力して基礎を築いた先人の方々に敬意を表します。
私たちは、植民地支配からの解放、絶望的なアパルトヘイトの終息等の、我がアフリカ大陸の歴史を誇りに思います。
閣下 ご臨席の皆様
我々の組織は統一アフリカを築くための運命共同体であり、さらなる進歩への共通認識を抱いて邁進してまいりました。
私たちは本日、アフリカ大陸における民主化の紛れもない成果を祝い、法と善き政治の推進、統一のための努力がなされることを歓迎いたします。
この点において私は、自由と人権運動の聖火を掲げて力強く歩を進める、献身的ななアフリカの女性が重要な役割を担っていることに感謝したいと願っております。
アフリカは、幸いにも、確実に持続的な発展を遂げております。 アフリカ大陸は目を見張る成長を遂げました。 私たちの闘争の信条は今、大陸統合の必要性です。
アフリカは大きな可能性を有する豊かな若い大陸です。
これは、地域経済の繁栄のための重要な鍵であり、効率の良い、何億もの消費者を有する強力な自由貿易地域の創設を促すでしょう。
食料の自給、農業ビジネスの発展、貧困と栄養不良撲滅の戦いは、人々の繁栄と食料の安全保障を確保するための、我々のゴールでありますが、課題はまだまだ残されています。 今年のサミットで合意された「食料安全保障の年」と銘うったテーマは農業が発展の中心課題であることを強く喚起させます。 閣下 ご臨席の皆様
政治経済の安定には平和と安全が必要です。紛争、テロや国境を越えた不安定な状況はいくつかの国の脅威的な問題となっています。
私たちはナイジェリアで起こった、何の罪もない少女達の誘拐を強く非難いたします。 彼女たちの即時無条件釈放を要求いたします。これらの卑劣な行為は寛容と平和の宗教であるイスラムの教義に反するものです。
マリ、ナイジェリア、中央アフリカ共和国、ソマリア、南スーダン、リビアの国々の困難な状況は私たちへの挑戦であり、常に注視すべき問題です。
一方で、アフリカの大湖沼地帯の発展は歓迎すべき状況です。
また、平和と安全の構築の順調な経過にも注目しています。特にCARICとヌアクショット・プロセスの発展は喜ぶべきものです。
開発を進めるために、アフリカはパートナーの援助を必要としています。アフリカの役割と重要性の向上には、国連システムの改革が必要です。
閣下 ご臨席の皆様
アフリカ大陸全体を通して継続的な努力がなされ、大幅に開発指標が改善されています。それでも風土病の根絶や失業と貧困の削減、特に女性と若者のために更なる努力が必要です。
私たちは近代化と基本的なインフラ、天然資源の適切な管理と開発に力を入れていかなければなりません。
教育、訓練、科学技術研究にも多くを投資する必要があります。
閣下 ご臨席のみな様
最後に私は、アフリカの若い世代であるすべての少年少女が、「2063年のアフリカ」の展望に沿い、2015年以降の発展を実行する責任を持ち、挑戦することを強く望みます。
アフリカ連合が長く続きますよう アフリカの団結が長く続きますよう ありがとうございました
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Date: 2014/05/23(金)
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